前回はBISでBPOSを使用する方法を書いたのですが、今回はBESを使ってBPOSを使う方法を説明します。通常BlackBerry Enterprise Server(BES)はExchange Serverと共に企業が自社で運用する必要がありますが、Exchange Online/BPOS用にMicrosoftがホスティングサービスを提供しています。これがHosted BlackBerryと呼ばれるサービスです。
このサービスは有料のサービスでExchange Online/BPOSに1,044円/ユーザーの追加費用が必要です。
ライセンス購入方法からアクティベーションの設定まで説明します。Microsoft Online ServiceのライセンスはMicrosoft Online Serviceカスタマーポータルから購入します。
https://mocp.microsoftonline.com/
ですが、いきなり迷います。サービスタブのHosted BlackBerryは常にグレーアウトして購入する事が出来ません。
問い合わせをして分かったのですが、Hosted BlackBerryは単独の商品ではなく、ストレージ追加のように購入済みのExchange Online/BPOSのオプションなのでサブスクリプションページから購入する必要があります。(だったらここに書くなと思うのですが、サポートセンターの方もインターフェースの悪さは認めていました)
購入済みのサブスクリプションのアクションからプルダウンでHosted BlackBerryを購入出来ます。購入手続きを進めて完了してください。
購入が完了したら、アクティベーションの準備をします。今度はHosted BlackBerry Administration Centerにログインします。通常使用する管理センターでは無い事に注意して下さい。ログインは管理者アカウントで行います。
https://bbadmin.microsoftonline.com
User ListからBlackBerryを使用したいユーザーを選択し、ActionsからConvert to Hosted BlackBerryを選択します。
ウィザードが開始されます。Nextで進みます。
アクティベーションパスワードを設定します。Microsoftのドキュメントではこのパスワードが端末のパスワードと書かれている事がありますが違います。また、メールアカウントのパスワードでもありません。アクティベーションパスワードはBlackBerryをオンラインサービスに登録する際のワンタイムパスワードで、一度きりの使い捨てです。
割り当てるポリシーを選択します。本来BESは400種類以上の豊富なパスワードを自由に組み合わせてデバイスに適用可能なのですが、Hosted BlackBerryサービスで使用出来るのは「パスワード強制無し(Default - No Device Password)」「パスワード強制有り(Basic Password Security)」二種類のみです。ここはOn Premise運用に対してSaaSならではの不便な部分です。後で変更する事が可能なので任意で選択して下さい。
Convertを選択して完了です。
あとは通常通りBlackBerryデバイスでアクティベーションするのみです。アクティベーションの方法は通常のBES管理者が行っている方法と全く同じです。これでメール、カレンダー、タスク、連絡先がプッシュで同期するようになります。
セキュリティポリシーに関しては別エントリでもう少し詳しく書きたいと思います。
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